『ブータン館 BHUTAN-KHANG』トップページへ 2004年《 ドル爺 と 亀 のラヤ・トレッキング日記 》 ![]()
第16回ブータン旅行行程 ラヤッパの少女 ナムゲ・オムちゃん(7歳)
8月1日(1日目)トレック・第1日目(20,592歩 約7時間 10km強)
プナカのスタートポイント、カビナ(標高1,760m)== ダムジ ==ギャザパン(テント泊 標高2,500m)
8月2日(2日目)トレック・第2日目(19,092歩 約5時間40分 約9.5km)
ギャザパン == ガサ(テント泊 標高2.700m)
8月3日(3日目)トレック・第3日目(32,667歩 約10時間 16km強)
ガサ == バリ・ラ(バリ峠 標高3,555m)== コイナ(石小屋泊 標高3,075m)
8月4日(4日目)トレック・第4日目(32,820歩 約9時間20分 約16.5km)
コイナ == 夏場の増水のため川より高い位置を歩き、標高3,300mの峠を超えて マ ラヤ(テント泊 標高3,700m位)
8月5日(5日目)ラヤ・滞在・第1日目
8月6日(6日目)ラヤ・滞在・ 第2日目
8月7日(7日目)トレック・第5日目(43,452歩 約10時間30分 約21.7km)
ラヤ == コイナ == チャムサ(テント泊 標高3,620m)
8月8日(8日目)トレック・第6日目(30,474歩 約8時間 約15km)
チャムサ == ガサ温泉(湯治宿泊 標高2,700m台)
8月9日(9日目)トレック・第7日目(33,611歩 約9時間10分 約16.8km)
ガサ温泉 == カビナ
上記のトレック時間は、歩き始めから宿泊地点までの合計時間を意味し、宿泊地での行動歩数・距離・時間は含まない。
ランチ休憩の他に、雨季による悪路、ヒル、更には「山経験ゼロ、のろ亀館長」の度々の小休止による超スローペースのため、通常の外国人
時間よりかなり長めで、ブータン人の2倍以上の所要時間になっている。
標高は全て概数値、距離は館長の歩数から割り出した概数値である。
ドル爺 :『ブータン館』特別顧問
マダム・ゴレ・ルベ :『ブータン館』ティンプー駐在学芸員……ゴレ・ルベはゾンカ(ブータンの国語)で「トロ亀」の意
のろ亀 :『ブータン館』館長
プロローグ
筆者にとって二度目のラヤ行きである。
「富士山に二度登る馬鹿」というが、知る人からなんでまた・・・といわれる。
12年前、二年間のブータン生活のときは海抜2400mのところに住んでいた。しょっちゅう山歩きをしていた。何しろ4000mまで1泊で行
って来られるのだから、高度順応はできていた。
また山に行きたくなったのである。実はスノーマン・トレッキング(註1)に行きたくなったのである。
あれから12年、すっかり山が遠くなってしまった。ブータンの山(註2)が呼んでいる。体力が残っているだろうか。5000mの峠は越え
られるだろうか。1ヶ月の山歩きはできるだろうか。
そんな日々でございました。
で、出発までの長い経過はありますが、これは省略。いざ、出発です。
(註1) スノーマン・トレッキング いくつかあるブータンのトレッキング・コースのうち、4,5千メートルの峠を何度も越えるブータン
最強のルート。完全版は30日ほどかかる。
(註2) 7,8千メートルの山を持っているブータンでは4,5千メートルの山には名前もついてない。
計画段階: 複数の知人に「行きません?」と声をかけるも、「雨季のラヤ?」「雨とヒル!」「往復7日も歩くの!」「富士山のてっぺん
で3泊して何するの?」と全滅状態であった。 結果、日本から行った「ドル爺さん」と「のろ亀」に、現地でブータン在住日本人マダム亀
「ゴレ・ルベさん」が合流してのトレッキング(珍道中?)となった。
初心者: 1983年からそれなりの回数のブータン通い経験者ではあるが、ことトレッキングに関しては、ルンチー県の「織りの里コマ村」へ
行くための片道2時間弱と、3日間の「ブムタン・カルチュラル・トレッキング」(註)の経験しかない亀館長は、そもそも何を持って行か
なければならなくて、何が無駄なのかさえほとんど理解していなかった。
(註)「ブムタン・カルチュラル・トレッキング」は、3500m 程度の峠越えはあるものの、ブータンではトレッキングというよりハイキング
に近い初心者用コース
成田発マブータン着: 2004年7月29日、前回の真冬にパロ、ティンプー、シェムガン、フォフジカ、トンサ、プンツォリン、ハ、と廻っ
た全走行距離1,700キロ弱の旅から一年半ぶりのブータンへ出発。
この日はバンコク泊、30日早朝にブータンの飛行機(ドゥルック・エアー)に乗り、パロ空港でガイドのツェリン君と初対面の挨拶をし、
前回「不思議な客だった」との感想を漏らしたという「ブータン中の道路は全部走った」という心強いドライバー、サンゲさんと久々の握手。
そのままティンプーへ。
31日: ゴレ・ルベさんと合流し出発。
11時にドチュ・ラを通過する際に新しくできたチョルテン群を見る。チョルテン群の敷地にはノビレ・ダイオウが移植されていたが、高所に
咲くものを3000 mの地に移植するのは(珍しくはあっても)、どう考えても可哀相である。なおブータンでは5500m位までは山ではなく「峠」
と記され、3000mは充分に生活範囲である。
新しいドチュ・ラの景観 中:お参りの人々 枯れかけたノビレ・ダイオウ(通常は4000mを越えないと見ることが出来ない)
プナカのホテル・サンドペルリに入りちょっと休憩&ランチ。
本館とコテージ
プナカ・ゾン: その後プナカ・ゾン見学に。我々以外の観光客がまったくいないゾンを、何だかんだで2時間近くかけて堪能する。
プナカ・ゾンの一番奥に建つクンレイ(多目的ホール)再建は、当館「来賓室」に「ブータン便り」を寄せてくださっている平山氏の仕事
のひとつである。 壁面四隅上部に取り付けられた外国人女性デザインの獅子と、氏の獅子を見比べ、「作品は人柄を現す」ことを実感する。
プナカ・ゾン 中:奉仕活動中の印であるニャレをつけた老人 平山さんお獅子
6:30に早めの夕食を摂り各自自室へ・・・・・