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国賓 ブータン国王陛下及び王妃陛下のための宮中晩餐

  

産経新聞  2011年11月17日

 

 

メニュー

清羹:海燕の巣、浅葱

甘鯛洋酒蒸:車海老湯煮、マッシュポテト牛酪焼、ソースシャンパン

羊腿肉蒸焼:クレソン、温野菜、人参・パールオニヨン、芽甘藍・占地茸・エリンギ、ソースジュードムトン

サラダ:トマト、レタス、デトロイト、花椰菜、フレンチドレッシング

凍菓:富士山型アイスクリーム、フィンガービスケット

果物:メロン、苺

 

シャブリ・グラン・クリュ ヴォデジール97年

シャトー・ラフィット・ロートシルト89年

シャンパン ドン・ペリニヨン96年

 

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平成23年11月16日(水)(宮殿)

(御名代皇太子殿下のご代読)

下記お言葉の英文 http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/okotoba/okotoba-h23e.html#D1116

 

国王王妃両陛下をお迎えするこの席において,私自身歓迎の言葉を申し上げるべきところ,病気のため,かなわぬことになりました。

誠に残念に思い,その失礼をお詫(わ)びし,皇太子に私の言葉の代読を依頼いたします。

 

この度,ブータン王国ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク国王陛下が,ジツェン・ペマ・ワンチュク王妃陛下と共に,

国賓として我が国を御訪問になりましたことに対し,心から歓迎の意を表します。

この御訪問は,当初,本年5月に国王陛下を国賓としてお迎えする行事として予定されていましたが,東日本大震災のため,

陛下の深い御理解を得,半年を経た今日まで延期のやむなきに至っておりました。

この間,貴国においては去る10月,陛下と王妃陛下の御成婚の儀がめでたく執り行われ,ここに,御成婚間もない国王王妃両陛下をお迎えできますことを,誠に喜ばしく思います。

 

去る3月の東日本大震災に際しては,国王陛下から,私に対し,2度にわたって哀悼とお見舞いのお気持ちをお伝えいただき,

また,日本赤十字社に対して心温まる御支援を頂きました。

さらに,震災直後の3月12日には,ティンプー市内で国王陛下の主催により,災害における犠牲者に対する追悼式が行われた他,貴国の各地で追悼式や様々な募金活動が行われました。

貴国から頂いた,このように誠に心のこもったお見舞いと支援に対して,改めて私どもの深い感謝の意を表したいと思います。

 

振り返りますと,皇后と私が初めて貴国王室の方とお会いしたのは1975年,皇太子・皇太子妃の立場としてネパール国の今は亡きビレンドラ国王の戴冠式に参列した時のことでした。

この時,貴国を代表して出席されましたのは,前国王陛下の姉君,貴陛下の伯母君に当たられるデチェン・ワンモ・ワンチュク王女殿下でいらっしゃり,

まだ20代になられたばかりのお若さながら,その立派な立ち居振る舞いで,参列者一同の注目を集めておられました。

私どもはすぐに親しくなり,ネパールを発(た)つ前には日本大使公邸にお招きし,朝食を共にいたしました。

 

陛下にお目にかかりましたのは,その時から31年の後,今から5年前,現在洪水の被害が深く案じられているタイ国バンコクにおいて,

プミポン国王陛下御即位60年慶祝式典が挙行された折のことでした。

当時,まだ皇太子でおられた陛下と,チャオプラヤ川を進む美しいロイヤル・バージを展望するなど,式典の様々な行事に御一緒したことが思い起こされます。

 

御父君のジグミ・シンゲ・ワンチュク前国王陛下には,昭和天皇の崩御に際し,大喪の礼に御出席いただき,

また,私の即位の礼にも御列席いただいたことを,深く感謝しております。

前国王陛下が,お元気にお過ごしでいらっしゃると伺い,誠に喜ばしく思います。

また,前国王陛下にお招きいただき,これまで,皇太子と秋篠宮同妃が,貴国を訪問いたしましたが,

それぞれの訪問に際し,ブータン王室から温かいおもてなしを頂いたことに深く感謝いたします。

 

本年は,貴国と我が国の間の外交関係樹立25周年に当たりますが,両国間の交流は,外交関係樹立以前から行われていました。

植物学者の中尾佐助氏は,1958年に貴国に数箇月間滞在し,翌年,貴国の状況を本格的に紹介する書物を著しましたが,

これは,我が国国民にとり,貴国のことを知る上で,初めての本となり,私もまだ若かった20代にこの本を味わい深く読んだ思い出を持っています。

中尾氏は,両国の照葉樹林の植生の共通性や,貴国の風習や習慣,豊かな自然について驚きと感慨を持って観察し,また,竹細工,漆器,手漉(す)き紙などや,

段々畑,棚田,米,麦,蕎麦(そば)の作付けなど,我が国にも通じる貴国の伝統工芸や伝統的農業についても,興味深い記述を残しました。

 

さらに,両国の交流の歴史で忘れてはならない一人に,1964年にコロンボ計画の農業専門家として貴国に派遣された西岡京治(けいじ)専門家がおります。

西岡専門家は,その生涯を通じて,貴国の農業振興に貢献した功績がたたえられ,前国王陛下より,「ダショー」の称号を授けられました。

ダショー西岡の意志を受け継いだ人たちが,現在では貴国政府・関係機関の要職を占め,貴国の農業発展のために日々活躍していると聞き,心強く思っています。

 

貴国では,1990年代の終わりから,王制から立憲君主制への移行準備が進められ,2008年に,議会制立憲君主制への移行が,平和裡(り)に実現されました。

この過程において,国王陛下御自身,皇太子として,また即位後は国王として,全国を行脚され,民主化の重要性について国民との対話に努められたことに,深い敬意を表します。

 

前国王陛下が提唱された「国民総幸福量」は,貴国の国家運営の指針となり,貴国では経済成長を過度に重視せず,伝統的な社会や文化,

自然環境の保護に十分注意を払った国づくりが進められています。

我が国においても,「国民総幸福量」に学ぶところは大きいと受け止められています。

 

この度の御訪日を契機に,両国間の交流がますます活発になり,友好関係が一層進展していくことを望んでやみません。

 

我が国は,今,秋も深まり,美しい紅葉の季節を迎えております。この度の御滞在が実り多く,思い出深いものとなりますよう,期待いたしております。

 

ここに杯を挙げて,国王王妃両陛下の御健勝と,ブータン国民の幸せを祈ります。

 

 

 

 

 

 

   

 

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